M73 の意味

M73 はプリンター画面やジョブ画面向けの推定値であり、機械が実際にどこまで進んだかを測定しません。スライサーはファイル内で P と R を更新できますが、加熱、停止、速度倍率、復旧、ファームウェアの運動計画によって実時間との差が生じます。

Marlin では手動進捗機能の設定が必要で、P は完了率、R は残り分数、新しい版の C は次のユーザー操作までの分数です。RepRapFirmware は R を使用し P を無視し、RRF 3.6.0 以降で C をサポートします。Klipper の公式組み込みコマンド一覧に M73 はありませんが、各機械が M73 gcode_macro を定義できます。その意味は設定固有です。

構文とパラメーター

M73 [P<percent>] [R<minutes>] [C<minutes>]
M73
P

スライサー推定の完了率。Marlin は 0~100 を受け付け、RepRapFirmware はこの値を使用しません。

R

対応ファームウェアでの、スライサー推定残り時間(分)。実測ではありません。

C

次のユーザー操作までの分数。Marlin 2.1.2 で追加され、RepRapFirmware は 3.6.0 以降で対応します。

No parameters

M73_REPORT を有効にした Marlin で保存値を照会します。他の方言には移植できません。

実用例

スライサー推定値を通知

M73 P25 R43

対応する Marlin 設定では完了 25%、残り 43 分を示します。センサー測定値ではありません。

Marlin の保存値を照会

M73

パラメーターなしの照会には M73_REPORT が必要で、他のファームウェアでは保証されません。

ファームウェアごとの扱い

システム対応状況相違点
Marlin一般的SET_PROGRESS_MANUALLY(旧ビルドでは LCD_SET_PROGRESS_MANUALLY)有効時の一般的な機能です。P は 0~100%、R は 2.0.0、C は 2.1.2 で追加され、照会には M73_REPORT が必要です。
Klipper方言を確認公式リファレンスには組み込み M73 がありません。M73 gcode_macro を定義できるため、実際の設定を確認してください。
RepRapFirmware方言を確認R をスライサー報告の残り分数として使用し、P は使用しません。C は RRF 3.6.0 以降で対応します。
CNC controllers方言を確認M73 は移植可能な CNC 進捗コマンドではありません。存在しないか、制御装置固有の意味を持つ場合があります。

このビューアーで確認できること

機械動作はシミュレートしません

ソース表示には M73 が残りますが、現在の解析は P・R・C を進捗や時間計算に使わず、プリンター画面も再現しません。

よくある誤り

  • P と R はスライサーなどが書いた推定値で、機械の実測進捗ではありません。
  • G-code flavor の選択だけで M73 の互換性を判断せず、ファームウェア、版、設定、マクロを確認してください。
  • 加熱、停止、速度倍率、復旧により残り時間はずれます。

一次資料

このページは、以下の資料に基づく英語版から翻訳した解説です。コマンドを実機へ送る前に、対象機械のファームウェアと設定を必ず確認してください。